宇江佐 真理

定価: ¥ 560
販売価格: ¥ 560
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発売日: 2008-01-10
発売元: 文藝春秋
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君を乗せる舟 (文春文庫 う 11-8 髪結い伊三次捕物余話)は同じような種類の本と是非見比べてみてください。いろいろ見比べても最後にはきっとこの君を乗せる舟 (文春文庫 う 11-8 髪結い伊三次捕物余話)を手に取っていることでしょう。
本に求めている内容は人によって違いますが、君を乗せる舟 (文春文庫 う 11-8 髪結い伊三次捕物余話)にはほとんどの人が求めていることがわかりやすく書かれています。読みやすく見やすいことも君を乗せる舟 (文春文庫 う 11-8 髪結い伊三次捕物余話)の特徴ですね。
もし同じことに興味を持っている人がいたなら、あなたもこの君を乗せる舟 (文春文庫 う 11-8 髪結い伊三次捕物余話)を紹介したくなると思いますね。
君を乗せる舟 (文春文庫 う 11-8 髪結い伊三次捕物余話)は一読の値打ちがありますよ。
何かぐいぐい引き込まれるというか、君を乗せる舟 (文春文庫 う 11-8 髪結い伊三次捕物余話)という作品に地力があるのか、
私は自分で思ってたより、引き込まれてしまいましたね。
まあこの作品には色々な意見がるようなんですが、
私の周囲では君を乗せる舟 (文春文庫 う 11-8 髪結い伊三次捕物余話)っていいよ!って意見が結構多いんです。
でも、何も反応が無いような作品より、こんな風に様々な意見があること自体がこの作品の力なんじゃないかな?と私は思ったりするんです。
“八丁堀純情派”の今後が楽しみ
髪結い伊三次シリーズの6作目。
このシリーズは惰性的に読んできた面もあったが、今作は面白い。
全6編のうち、同心・不破友之進の息子・龍之進の元服と出仕に絡み、同期の新人たち6人の活躍が描かれた作品が3編。
中でも「八丁堀純情派」の編は彼ら新人たちの物語に終始し、本作の主人公である伊三次はほとんど絡んで来ない。
しかしこれが面白いのである。
13歳の見習い同心・龍之進は主役を張るに十分なキャラクターではないか。
父親の小者である伊三次に対しても敬語で接する姿勢には、とても好感が持てる。
そしてまた、伊三次の弟子である九兵衛と主従関係になりつつある展開も良い。
龍之進ら“八丁堀純情派”が成長し活躍する様子を単独でシリーズ化してほしい、とさえ期待してしまう。
伊左次本人の活躍をもうちょっと見たい
この本は、「髪結い伊左次捕物帳余話」とあるように、主人公の伊左次が南町奉行所同心の小物として働く姿とその生活が描かれた作品です。同心でも岡っ引きでもなく、更にその下の下っぴきということで、普段の伊佐次は廻り髪結いという、店を持たない髪結い職人をしながら情報収集をしています。そしてことがあれば、彼を使っている不破という同心の手助けをすべく働きます。
今回もそんなわけで、上司の不破に頼まれて、一風堂という刀剣商の元に持ち込まれた刀からあたりをつけた、とある武家屋敷に住む女中の手に幕府禁制の刀がないかどうか探ってくる御用を言いつけられたりします。これがこのシリーズの話にしては珍しいちょっと怪異譚めいた話ではあったりするのですが、それはまた読んでのお楽しみ。
さて。このシリーズの醍醐味は、そうした捕物帳としての時代ミステリとしてのそのものずばりの楽しみ方もさることながら、それ以上に「余話」の部分の主人公伊左次や、彼の妻となったお文という芸者とのやりとり、上司の不破の家族の物語など、それ以外の人間同士の関係を時の流れの中で描いていくところです。これが人情話としてとてもよく出来ていて、時に伊左次に、ときに不破の妻に感情移入しながら読んでしまいます。単に面白いだけでなく、人の世の不条理や、やるせないことまでしっかり描かれています。
今回もその部分が非常に強く出ていて、主人公の息子(といってもまだまだ赤ちゃん)の話や、不破の息子が元服して奉行所に見習いとして勤め始め、同期の見習いたちと成長して行く姿などが前面に出て来ています。逆に前に出過ぎてしまって、肝心の主人公の伊左次の活躍や冒険がさきに挙げた「妖刀」一本だけなのが寂しかったくらいです。
内容や筆力的にはもはや文句のつけようのないレベルの方なので、そこには文句のつけようもありませんので、あとは伊左次がばりっと活躍する話を次はお願いしたいとただそれだけです。
ファミリーストーリーへの大転換
前作「黒く塗れ」で予感はあった。
「髪結い伊三次捕物余話」は、
伊三次とお文の二人の物語であったが、
多彩なサブストーリーが交錯する、
ファミリーの物語へと様変わりしている。
夫婦になるまえの伊三次とお文の物語とは、
刹那的になりきれず、
なかば絶望を抱えながら人生を眺めている、
危うい若者のストーリーだった。
ちょっとひりひりする感じの、
辛口の恋愛を読者はちょっぴり心配しながら追いかけていた。
それがどうだろう。
本作の主人公は龍之進であり、九兵衛であり、伊与太、茜だ.
新しい主人公達が面白かった。可愛いし。
龍之進の出仕、龍之進と九兵衛との関係、伊与太と茜。
著者のあとがきに共感するが、
甥や姪のこどもをかわいがるような心持ちになれる。
そういう点で本シリーズ、
新しい局面に突入したと思う。
シリーズものを上手に延命させていくには、
新しい血を常に入れていかなければならない。
翻訳ものだが「検屍官」シリーズのように袋小路に入り込んで、
思い切り煮詰まることもある。
本シリーズは世代交代がうまいなあと思う。
しばらくは龍之進の成長のストーリーと伊三次一家のファミリーストーリーが、
物語の中心を織りなしていくと思うが、
期待感がある。今後に期待。
最後にお文はまだ母親キャラだけにしないでほしいと。
もっと活躍させてほしいのだが。
